
【内容(「BOOK」データベースより)】
「風の男」、そして「占領を背負った男」―戦後史の重要な場面の数々に立ち会いながら、まとまった著作は遺さなかった白洲次郎が、生前、散発的に発表した文章がこの一冊に。「他力本願の乞食根性を捨てよ」「イエス・マンを反省せよ」「八方美人が多すぎる」など、日本人の本質をズバリと突く痛快な叱責は、現代人の耳をも心地良く打つ。その人物像をストレートに伝える、唯一の直言集。
【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
白洲 次郎
1902(明治35)年、兵庫県芦屋の実業家の次男として生まれる。神戸一中卒業後、イギリス・ケンブリッジ大学に留学。帰国後は英字新聞記者を経て商社に勤務するが、’43(昭和18)年、日本の敗戦を見越して鶴川村(現・東京都町田市)で百姓となる。’45年、吉田茂に請われて終戦連絡中央事務局参与となり、日本国憲法成立などに関与。その後、貿易庁長官に就任、通商産業省を誕生させる。以後、東北電力会長などを務め、’85年逝去。妻は白洲正子(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【管理人レビュー】
この本は、白洲次郎のみの書き下ろしとしては唯一と言われている本です
(小説の範疇からは少しずれてしまうけど許して)。
俺が白洲次郎を知ったのは、大河原遁の漫画 『王様の仕立て屋』の中で
白洲次郎を紹介する話がでてきたからかな。
白洲次郎はケンブリッジに留学経験があるだけあって、イギリス紳士
の身だしなみを心得ていたらしいんです。だから、仕立て屋の漫画に
登場したんでしょうね。
他にも漫画の中でこんなエピソードが紹介されてました。
「天皇陛下からGHQの最高司令官、ダグラス・マッカーサーへ
誕生日プレゼントを届けるお役目を白洲次郎が担った。
彼がマッカーサーにその旨を伝えると(プレゼントを抱えながら)、
マッカーサーはあごでしゃくるジェスチャーでその辺に置いとけ
と言わんばかり。
それに対し猛然と怒り狂う白洲次郎。」こんな話です。
これだけ聞くとなんてことはない気がするんだけど、あの時代に、しかも
GHQ支配下の日本で、これまたマッカーサーに対して正当な理由があった
にせよ堂々と怒れる日本人はいなかったらしいですね。
後に、GHQから白洲次郎は「従順ならざる唯一の日本人」と評されるわけ
ですけど、このエピソードからも彼の強い信念がうかがえます。
最近よく本屋で白洲次郎関連の書籍を見かけますが、同じ政治家でも
(まぁ白洲次郎は生涯政治家だったわけではないけど。むしろ実業家)
ここまで違う政治家もいるんだぞ。日本にもこんな政治家がいたんだぞ
ってことで取り上げられてるんですかね。
中川財務相が完全に酔っぱらった状態(誰が見たってそうだよね)で
記者会見して意味不明なこと口走ってみたり、そんな政治家ばっかり
で失望しちゃうこのごろだからこそ、再度白洲次郎のような政治家が
フォーカスされてるんでしょうね。
ちなみに白洲次郎は、80歳まで1968年型ポルシェ911Sを乗り回して
ゴルフ三昧って生活をしていた人ですから、清廉潔白な政治家が好きって
人にはちょっと理解しがたい部分もあるかもですが。
でも、やっぱカッコいい人ですよね。
俺もポルシェ乗ってゴルフ三昧のじいちゃんになりてぇもん。
とにかく、本書は彼の書き下ろしですからタイムリーな話題に関する
記述ではないけれど、それでも今の日本人に足りないものが見えてくる
すばらしい作品です。
「この男の肉声を聴け」だそうです☆
テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌